大手電子部品メーカーA社様

導入事例 –QPR Metrics-
全社及び各部門の戦略マップ、KGI、CSF、KPIをQPRに搭載し、経営層から各部門までKPIマネジメントを実現。

ご紹介させていただくA社は、東証1部に上場、連結売上高1000億円超の電子部品メーカーで、創業80年以上の老舗企業です。
ITLでは、KPIマネジメントツールQPRを使って、2009年にKPI管理のシステム化の導入を行いました。

<システム化の背景と課題>

A社は、2006年にKPI管理の運用を開始し、当初、KPIはEXCELで管理されていました。
2007年の全社の基幹システムのリプレースと共に社内でペーパーレス化と経営の見える化が経営課題として上がり、KPI管理についてもシステム化を行い、運用改善したいというのが背景としてありました。

課題としては、各事業部(3事業部)、各部(50部門)、各部門(120部門)のKPIを経営企画部で毎月回収し、KPIの確認と全社KPIの進捗管理に時間がかかりすぎている。

また、経営会議の資料作成などに時間を取られ、KPIのアクションの指示・フィードバックにも時間を費やすことができない。

KPIを使って、必ずしもPDCAをうまく回しているとは言えず、経営企画として大事な戦略、分析などに本来の時間を費やすことができないなども問題点がありました。

具体的には、

  • KPIの因果関係または関連が見えにくい。
  • 組織横断的なKPIが管理できていない。
  • KPIで横の連携が図られていない。
  • 施策的なKPIを管理できていない。
  • KPIの設定、目標で適切か疑わしいものがある。
  • KPIの活動の進捗率など実績の真偽を含めて、確かめられていない。
  • R&D,間接部門など管理部門のKPIの管理が不十分。
  • 経営企画部門で経営トップに報告するKPIの情報選別に時間がかかりすぎ。
  • 経営戦略が下位の階層まで、浸透していない。

などの課題でした。

KPI管理の見える化とPDCAを早く回す仕組みつくりとして、KPIマネジメントツールQPR Metrics(旧名:QPR ScoreCard)を導入して頂くことになりました。

<具体的なシステム化>

現状、すでにKPIを管理しているEXCELシートがあり、システム化を早める方策として、KPIマネジメントツールQPR Metrics(旧名:QPR ScoreCard)のオプション品であるToolBoxをカスタマイズし、現状のEXCELシートを変更せずにQPRへインポートし、QPRのモデル作成の時間を短縮しました。

QPRのモデル作成後にKPIの目標値、実績値をQPRの取込、KPIの運用管理の実現をしました。
これにより、KPIのシステム化がQPRを使って、わずか3か月間で導入が可能となりました。

QPRのシステムは、SQLServerのデータベース上で稼働しており、随時、QPRから入力したデータは、データベースの中に格納されます。
QPRのKPIの目標値に対して、実績値が入ってきた場合、予め決めていた閾値により、信号表示ができ、一目でわかるようになりました。
QPRを使って、KPIの体系化もでき、また、KPIの因果関係もわかりやすくなりました。

関係者が何時でもQPRのWebからKPIの達成状況、進捗を確認することができるようにもなりました。
KPIの達成状況などに応じたアクションの指示、また、返信などもQPRのコメント・アクション機能を利用することにより、KPIの進捗管理と指示・返信がバラバラにならず、一貫した管理が可能となっています。また、アクションの履歴としても管理ができるようにもなりました。

経営戦略を描いた戦略マップをQPRのWeb上からいつでも関係者は、閲覧することができるようにもなったので、経営戦略の浸透が行き届くようにもなりました。

KPIの経営トップへの報告もQPRのブリーフィングブックレットの機能を使いうことにより、毎回、経営企画で報告資料を作成することもなく、QPRの画面を報告用に編集し、Web上からいつでも閲覧ができるようにもなりました。
KPIマネジメントツールQPRを使って、社内のKPIのPDCAを含めたマネジメントが出来るようになりました。

<システムイメージと画面イメージ>

QPR2_0

<導入効果>

KPIマネジメントツールQPR Metrics(旧名:QPR ScoreCard)を導入後、経営企画部門で、各部門のKPIのEXCELシートを回収することがなくなり、KPIの進捗もWeb上からいつでも閲覧することができ、管理の手間が削減でき、KPIの実績把握、進捗管理が信号表示を使って、一目でわかるようになりました。

また、今までKPIのアクションの指示などもメールまたは口頭で行っていたものが、KPIの進捗と共にQPR上で管理でき、KPIを使ってのマネジメントが出来るようになりました。

経営トップへの報告資料もその都度作成していたものが、QPR上のKPIを編集することで、大幅に作業時間が削減できました。

また、経営戦略も一部の人しか伝わらなかったものが、QPRのWeb上から関係者がいつでも閲覧することができ、社員に経営戦略の浸透をさせることができるようにもなりました。

KPIの変更もQPR使って、簡単にでき、管理も簡単ということからKPIの運用とマネジメントが楽になったことがご担当者様に高く、ご評価いただいております。

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